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気がつけば手が伸びてしまうスマホ。SNSを眺めていたら、いつの間にか1時間が経っていた…そんな経験、私も数えきれないほどあります。
「やめたいのにやめられない」――まるで魔法にかけられているみたいにスマホを触ってしまう。
でも最近、行動経済学の考え方を日常に取り入れることで、少しずつスマホ依存から抜け出せるようになってきました。今日はその実践記録をシェアしてみたいと思います。
1. なぜ人はスマホに時間を奪われるのか?
行動経済学では、人間の意思決定はとても不完全で、従来の経済学のように合理的に行動できるわけではないとされています。
スマホ依存もまさにその「非合理な行動」の一つ。
例えば…
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現在バイアス:目の前の楽しみ(SNS通知や動画)を優先して、将来の自分のための行動(勉強・睡眠)を後回しにしてしまう。
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報酬系の刺激:スマホ通知は「小さなご褒美」をランダムに与えてくれるため、脳がハマってしまう。
こうした心理のクセが、私たちをスマホに縛りつけているんです。
2. 「現在バイアス」を逆手に取る
私はまず、「現在バイアス」を利用してみました。
人は「今すぐ得られるメリット」に弱いなら、その性質を逆に活かせばいいのです。
具体的には、スマホを机の引き出しにしまい、代わりに机の上に本やノートを置くようにしました。すると「今すぐ手に取れるもの」が勉強道具になる。
たったこれだけで、以前よりスマホに手が伸びにくくなりました。
3. ナッジ(そっと後押し)を使う
行動経済学で有名な「ナッジ」という考え方も取り入れました。
ナッジとは「強制ではなく、環境を工夫して望ましい行動に導く仕掛け」です。
私が実践しているのは:
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スマホのホーム画面からSNSアプリ・ゲームを削除し、フォルダの奥にしまう
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スマホ利用時間をアラームで通知するよう設定する
これだけで「うっかり触ってしまう」頻度がかなり減りました。強制ではないけれど、無意識に使いすぎを防げるんです。
4. 損失回避を味方につける
人は「得をすること」より「損をすること」を強く避けたい生き物です。これを 損失回避バイアス と言います。
そこで私は、「スマホを触る時間を減らせたらカレンダーに○をつける」という習慣を作りました。
数日続くと、カレンダーがきれいに埋まっていくのが気持ちいいんです。逆に空欄になると「損をした」ように感じるので、また続けようと思える。
まさに「損失回避」をうまく活用できた瞬間でした。
5. アンカリング効果で基準を変える
アンカリング効果とは、「最初に見た数字や基準が、その後の判断に影響を与える」という心理です。
私はまず「1日のスマホ利用時間を2時間以内」と紙に書いて壁に貼りました。実際にはもっと使ってしまう日もありますが、頭の中に「2時間」が基準として残るので、「今日は超えちゃったな」と気づけるようになります。
数字を意識するだけで、ダラダラ見続けるのを減らす効果がありました。
6. サンクコスト効果 ―「ここまで見たんだから」のワナ
そして一番ハッとしたのが サンクコスト効果 です。
サンクコストとは「すでに支払ってしまって取り戻せないコスト(時間・お金・労力)」のこと。人は「もったいない」と感じて、さらに同じ行動を続けてしまうクセがあります。
スマホで言えば:
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「ここまで動画を見たんだから最後まで」
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「課金したゲームだからやめるのは損」
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「シリーズをずっと追ってるから最新話も」
これこそが、私を長時間スマホに縛りつけていた正体でした。
でもある日、「その時間はもう戻らない」と気づいたんです。
そこでルールを変えました。SNSや動画を見てしまったときは、「ここから何を学べた?」と一言メモを残す。そうすると「無駄じゃなかった」と感じられ、ズルズル続けることが減っていきました。
サンクコストを「足かせ」ではなく「気づきの材料」に変えると、前向きに行動できるようになります。
7. まとめ ― 少しずつでも前に進む
行動経済学の知識を使ってみて感じたのは、
「意思の力だけでスマホ依存を克服するのは難しい。でも環境や心理のクセを味方にすれば、自然とやめやすくなる」
ということです。
現在バイアス → ナッジ → 損失回避 → アンカリング → サンクコスト
と、一つずつ取り入れていくうちに、私のスマホ時間は少しずつ減り、読書や運動にあてられる時間が増えてきました。
スマホ依存は一気に克服できるものではありません。でも「行動経済学を味方にする」ことで、楽しく、少しずつ変わっていけると思います。
📌この記事を書きながらも「ちょっとスマホ見たいな」という衝動がありました。
でもそのたびに「これはサンクコストに引きずられるパターンだ」と気づくと、笑って机に戻れるんです。
あなたもぜひ、今日から小さな工夫を試してみませんか?
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